この表を覚えられたら大丈夫です。
私は無理でしたので計算することにしました。
ここでは、その考え方と計算方法について説明します。
計算といっても掛け算と割り算です。
大丈夫。
解き方の考え方が分かればどんな問題も解けるはずです。
内容が多いのでゆっくり読んでください。
①現価係数
年利2%で複利運用した場合、5年後に100万円にするために必要な元本は、下記の〈資料〉を利用して計算すると、()となる。
<資料> 利率(年率)2%・期間5年の各種係数
現価係数 0.906 終価係数 1.104 減債基金係数 0.192
1.920,000円 2.906,000円 3. 1,104,000円
1.運用なしで考えた場合
運用しない場合、5年後に100万円欲しいのなら5年前に100万円用意する必要がありますので、
100万円÷100万円=1
2.利息が付くため100万円より少ない金額になります
1より少ない係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「現価係数 0.906」を使用します
100万円×0.906=906,000円
よって正解は2 906,000円 です。
②終価係数
100万円を年利2%で複利運用した場合、5年後の元利合計額は、 下記の〈資料〉を利用して計算すると、()となる。
<資料> 利率(年率)2%・期間5年の各種係数
現価係数 0.906 終価係数 1.104 減債基金係数 0.192
1.920,000円 2.906,000円 3. 1,104,000円
1.運用なしで考えた場合
100万円は5年経っても100万円ですので、
100万円÷100万円=1
2.利息が付くため100万円より多い金額になります
1より多い係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「終価係数 1.104」を使用します
100万円×1.104=1,104,000円
よって正解は3 1,104,000円 です。
③減責基金係数
2018年9月 Aさん(50歳)は、現在から10年間、毎年一定額を積み立てて、老後資金として1,000万円を準備したいと考えている。この場合、必要となる毎年の積立金額は()である。なお、毎年の積立金は、利率(年率)2%で複利運用されるものとし、計算にあたっては下記の〈資料〉を利用するものとする。
<資料> 利率(年率)2%・期間10年の各種係数
現価係数 0.8203 減債基金係数 0.913 資本回収係数 0.1113
1.748,934円 2.820,300円 3.913,000円
10年で毎年一定額を積み立てて1000万円を準備したい。
1.運用なしで考えた場合
1000万円÷10年=100万円
毎年100万円必要。
この場合の数値は、
100万円÷1000万円=0.1
2.運用するため100万円より少ない金額になります
0.1より少ない係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「減責基金係数 0.0913」を使用します
1000万円×0.0913=913,000円
よって正解は3. 913,000円 です。
2020年1月 現在40歳のAさんが、60歳の定年時に、老後資金として2,000万円を準備するために、現在から20年間、毎年一定額を積み立てる場合、必要となる毎年の積立金額は()である。なお、毎年の積立金は、利率(年率)1%で複利運用されるものとし、計算にあたっては下記の〈資料〉を利用するものとする。
<資料> 利率(年率)1%・期間20年の各種係数
現価係数 0.8195 減債基金係数 0.0454 年金現価係数 18.0455
1.819,500円 2.908,000円 3.1,000,000円
20年で毎年一定額を積み立てて2000万円を準備したい。
1.運用なしで考えた場合
2000万円÷20年=100万円
毎年100万円必要。
この場合の数値は、
100万円÷2000万円=0.05
2.運用するため100万円より少ない金額になります
0.05より少ない係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「減責基金係数 0.0454」を使用します
2000万円×0.0454=908,000円
よって正解は2 908,000円 です。
あと半分です。
④年金終価係数
2013年1月 利率(年率)2%で複利運用しながら10年間にわたって毎年500,000円ずつ積み立てた場合の10年後の元利合計額は、下記の〈資料〉を利用して計算すると、()となる。
<資料> 利率(年率)2%・期間10年の各種係数
終価係数 1.2190 年金現価係数 8.9826 年金終価係数 10.9497
1.4,491,300円 2.5,474,850円 3.6,095,000円
1.運用なしで考えた場合
50万円を10年で積み立てるとすると、
50万円÷10年=500万円
この場合の数値は、
500万円÷50万円=10
2.利息が付くため500万円より多い金額になります
10より多い係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「年金終価係数 10.9497」を使用します
50万円×10.9497=5,474,850円
よって正解は2 5,474,850円 です。
⑤年金現価係数
2016年1月 利率(年率)3%の複利で6年間にわたって毎年40万円を返済する計画により、自動車ローンを組む場合、借入可能額は、()となる。なお、計算にあたっては下記の〈資料〉を利用するものとする。
<資料> 利率(年率)3%・期間6年の各種係数
年金現価係数 5.4172 年金終価係数 6.4684 終価係数 1.1941
1.2,166,880円 2.2,587,360円 3.2,865,840円
ローンなので借入可能額は現在のお金になります。
1.利息なしで考えた場合
40万円を6年で返済するなら、
40万円×6年=240万円
240万円まで借り入れ可能。
この場合の数値は、
240万円÷40万円=6
2.利息が付くため利息分を減らさないといけません
なので40万円より少ない金額になります。
6より少ない係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「年金現価係数 5.4172」を使用します
40万円×5.4172=2,166,880円
よって正解は1 2,166,880円 です。
2014年9月 利率(年率)2%で複利運用しながら、毎年40万円を20年間にわたって受け取る場合に必要な原資は、下記の〈資料〉の係数を使用して算出すれば、()となる。
<資料> 利率(年率)2%・期間20年の各種係数
現価係数 0.6730 年金終価係数 24.2974 年金現価係数 16.3514
1.5,384,000円 2.6,540,560円 3.9,718,960円
1.運用なしで考えた場合
毎年40万円を20年受け取ると、
40万円×20年=800万円
原資は800万円必要になる。
この場合の数値は、
800万円÷40万円=20
2.運用するため利息分を減らさないといけません
なので800万円より少ない金額になります。
20より少ない係数を使用します。
3.<資料>から探した係数「年金現価係数 16.3514」を使用します
40万円×16.3514=6,540,560円
よって正解は2 6,540,560円 です。
⑥資本回収係数
2021年1月 借入金額300万円、利率(年率・複利)3%、返済期間5年、元利均等返済でローンを組む場合、毎年の返済額は、下記の<資料>の係数を使用して算出すると、()である。
<資料> 利率(年率)2%・期間10年の各種係数
終価係数 1.1593 減債基金係数 0.1884 資本回収係数 0.2184
1.565,200円 2.655,200円 3.695,580円
1.利息なしで考えた場合
300万円を5年で元利均等返済すると、
300万円÷5年=60万円
毎年60万円返済する。
この場合の数値は、
60万円÷300万円=0.2
2.利息が付くため60万円より多い金額になります
0.2より多い係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「資本回収係数 0.2184」を使用します
300万円×0.2184=655,200円
よって正解は2 655,200円 です。
2019年9月 元金3,000万円を利率(年率)1%で複利運用しながら、15年間にわたって毎年均等に取り崩して受け取る場合、毎年の受取金額は()である。なお、計算にあたっては下記<資料>の係数を使用して算出するものとする。
<資料> 利率(年率)2%・期間10年の各種係数
終価係数 1.1620 減債基金係数 0.0621 資本回収係数 0.0721
1.1,863,000円 2.2,163,000円 3.2,322,000円
1.運用なしで考えた場合
3000万円を15年毎年均等に取り崩すと
3000万円÷15年=20万円
毎年20万円受け取れる。
この場合の数値は、
200万円÷3000万円=0.0666
2.運用するため200万円より多い金額になります
0.0066より多い係数を使用したいですね。
3.<資料>から探した係数「資本回収係数 0.0721」を使用します
3000万円×0.0721=2,163,000円
よって正解は2 2,163,000円 です。
お疲れ様でした。